言語管理研究会「言語政策と言語管理」分科会公開研究会開催のお知らせ

青山学院大学国際研究センターでは、公開研究会「言語政策研究におけるミクロとマクロの接続と連環――言語管理理論とリズムアナリシス」を開催いたします。以下プログラムをご参照の上、ふるってご参加ください。事前登録制となっております。

日時:2023年3月11日(土)13:00~17:30(開場12:30)
会場:青山学院大学アスタジオ・地下1階小ホール
参加費:無料・要事前登録(先着50名)
お申し込みhttp://bit.ly/3kjR4bL
お問い合わせ:猿橋順子(jsaruhashi@aoyamagakuin.jp)
感染防止のために、ご来場の方々には、マスク着用、入口での検温、手指消毒などのご協力をいただきます。プログラムは予告なく変更になる場合がございます。

【プログラム】
13:00~15:00
第1部 ミクロとマクロの言語管理の複雑系を紐解く
(言語管理研究会・言語政策と言語管理分科会)
研究発表①:ユニバーサル・ミュージアムの言語管理  ミラー成三
研究発表②:言語管理におけるミクロとマクロの分離と再結合  上村圭介
コメント  広瀬浩二郎

15:30~17:30
第2部 伝統文化伝承・実践の越境にみる言語政策的諸相
(日本言語政策学会・特定課題研究)
ゲストトーク「ウォーキング・イズ・ワーキング:「ユニバーサル」の原点は平曲・瞽女唄にあり!」 広瀬浩二郎
対談「韓国伝統音楽のリズム」 李昌燮(聞き手:猿橋順子)
研究発表③:言語と社会のリズムアナリシス試論  猿橋順子

【開催の趣旨】
言語政策研究やディスコース研究において、対象をミクロレベルとマクロレベルに分け、その接続や連環を探究する数々のアプローチがある。ミクロとマクロは、発話と言語・規範、個人と国家・制度、場面と社会・文化、スモールトークとグランドナラティブなど、さまざまに措定される。一般的に、こうした分析手法には、ミクロレベルへの注目がマクロレベルの変容を説明したり促したりすることへの期待がある。それは、マイノリティとマジョリティ間のパワーの偏在を見定め、それを是正する道を探ることにも通じている。本研究会では、言語管理理論およびリズムアナリシスを用いた経験的研究事例をもとに、ミクロとマクロの接続や連環がどのように見いだされるかを提示する。複雑化・多元化する社会において、ミクロとマクロの複雑系を探究する言語研究の意義を再考する機会としたい。

【ゲストプロフィール】
広瀬浩二郎(HIROSE Kojiro)国立民族学博物館准教授。文学博士。専門は日本宗教史、触文化論。全盲の文化人類学者としてユニバーサル・ミュージアムの提唱と実践に取り組んでいる。主著・近著に『触常者として生きる:琵琶を持たない琵琶法師の旅』(2020年、伏流社)、『世界はさわらないとわからない:「ユニバーサル・ミュージアム」とは何か』(2022年、平凡社)等がある。

李昌燮(イ・チャンソプ/LEE Changseop/이창섭)韓国打楽器奏者。在日韓国人三世。1995年渡韓。打楽器を主体とした韓国伝統音楽サムルノリを追求すべく、創立メンバーである李光壽氏に師事する。2001年より東京を拠点に日本各地で演奏と指導にあたる。音楽公演企画・出演のほか、映画や演劇などジャンル横断的に活動。一般社団法人民族音樂院代表理事。韓国社団法人民族音樂院日本支局長。

【研究発表要旨】
研究発表①「ユニバーサル・ミュージアムの言語管理」
ミラー成三(青山学院大学)
言語管理理論は、インターアクションにおけるミクロなレベルから、言語政策や組織管理のようなマクロなレベルにいたるまで幅広く扱うことができるとされている。本発表では、ユニバーサル・ミュージアムの提案と実践の事例分析を元に、マクロな言語管理がどのように行われているか、またそこにいたるまでのミクロな言語管理がどのように個人の中に蓄積されていったのかに焦点を当て、特に近年において議論が活発になってきているミクロとマクロの接続について考察を行う。

研究発表②「言語管理におけるミクロとマクロの分離と再結合」
上村圭介(大東文化大学)
言語管理理論は、談話中に生じた問題の処理といった話者のレベルの単純な言語管理だけでなく、言語政策のような組織的な言語管理も、規範からの逸脱を起点にしたプロセスモデルによって扱う。しかし、単純管理と組織的管理を同じモデルによって説明することは、両者の間にある重要な違いを見逃すことにもつながりかねない。本発表では、管理プロセスの主体という点から単純管理と組織的管理の違いを検討し、その上で両者の再統合を試みる。

研究発表③「言語と社会のリズム分析試論:韓国伝統音楽奏者の活動を事例として」
猿橋順子(青山学院大学)
トランスナショナル化する都市の複雑系に分け入る方法のひとつとして、アンリ・ルフェーヴルのリズムアナリシスが都市空間の理解や都市計画の展望に示唆を与えてきた。本研究は、東京を拠点とする韓国伝統音楽・打楽器奏者の活動へのエスノグラフィー調査に基づき、リズムアナリシスの諸概念と枠組みに照らして報告する。特にミクロとマクロの接続や連環に注目し、言語政策のボトムアップアプローチへの援用可能性を検討する。

【発表者略歴】
ミラー成三 青山学院大学国際政治経済学部非常勤講師。博士(学術)。外国と繋がる人々のアイデンティティ、接触場面研究を主要な研究テーマとしている。

上村圭介 大東文化大学外国語学部日本語学科教授。博士(学術)。言語政策論、インターネットガバナンスなど、言語、政策、技術に横断的に関わる問題を主要な研究対象とする。共著書に『今そこにある多言語なニッポン』(2020年、くろしお出版)、『外国語教育は英語だけでいいのか』(2016年、くろしお出版)がある。

猿橋順子 青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。博士(国際コミュニケーション)。移民の言語とアイデンティティ、地域コミュニティの言語政策を研究テーマとしている。主著に『国フェスの社会言語学:多言語公共空間の談話と相互作用』(2021年、三元社)がある。

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