研究会2018

2018年度 言語管理研究会「言語政策と言語管理」分科会
日時:2019年3月23日(土)15:00-17:00
会場:上智大学四谷キャンパス 中央図書館8階L-821号室
※ 参加費無料・事前申し込み不要

分科会テーマ:
英語教育の言語政策に関わる言語管理ーインテレストとパワーの視点からー
内容:
本発表では、特に高校の英語教育に焦点を当て、どのような問題意識が言語政策作成の引き金となったのか、また政策が具体的にどの程度実施されているのかを紹介します。公的資料および先行研究の結果の分析に基づき、インテレストとパワーがこれらのプロセスにどのような影響を及ぼすのかを探ります。

発表者:リサ・フェアブラザー(上智大学)
指定討論者:サウクエン・ファン(神田外語大学)

主催:言語管理研究会
共催:上智大学国際言語情報研究所(「媒介言語論」共同研究)

2018年度 言語管理研究会「接触場面と言語管理」分科会
主催:言語管理研究会「接触場面と言語管理」分科会
協力:日本質的心理学会研究交流委員会

日時:2019年2月16日(土)14:00-17:00
場所:一橋大学国立キャンパス 国際研究館 4階 大教室
参加費:500円

テーマ:「多様化する接触場面への質的アプローチ」
分科会の趣旨:
近年様々な研究領域において質的分析を取り入れた研究が広まっています。接触場面研究は異文化間接触におけるインターアクションとそのときの当事者の言語意識のプロセスを分析する質的アプローチの一つです。とくに、最近の接触場面研究や日本語教育研究などでは多元的な社会的文脈と当事者のインターアクションの通時性が注目され、エスノグラフィーや言語バイオグラフィーなどの調査方法を使った質的分析も増えてきています。
今回はそのエスノグラフィーと言語バイオグラフィーを用いて日本における移住者のライフストーリーや言語問題を取り上げている研究者の方々をお招きし、社会的文脈と個人の通時性をどのように多様化する接触場面研究や関連研究に取り込んでいくかを考えたいと思います。

プログラム:
14:00-14:05 開会の挨拶

14:10-15:00 話題提供1
「ミクロの事象からマクロの社会を見る:フィールドの意味を記述する質的研究法」
八木真奈美(駿河台大学)
要旨: 近年、質的研究への関心が高まっています。今回の話題提供では、日本に住む移住者を対象としたエスノグラフィーを取り上げます。フィールドでは、現実を織り成すさまざまな意味が交差します。その意味の交差を紐解いていくことで、多元的な社会を記述する研究方法を紹介します。

15:00-15:50 話題提供2
「接触場面に向かう言語管理の通時的プロセスを分析するための方法論:日本の韓国人移住者の言語バイオグラフィー調査の事例から」
今 千春(神田外語大学)
要旨: 外国人移住者の定住化や長期化が進み、最近の接触場面研究では個人の歴史性が重要な視点の一つとなっています。本発表では、移住者の言語管理を通時的な文脈から理解するための方法として言語バイオグラフィー (Nekvapil 2003) を取り上げ、その特徴と分析の可能性を探ります。

15:50-16:05 休憩
16:05-16:55 全体ディスカッション
討論者:福永由佳(国立国語研究所)
16:55-17:00 閉会

「多言語社会と言語問題シンポジウム2018」
日時:2018年12月22日(土)10:00-18:00(開場9:30)
会場:東海大学高輪校舎(JR・京浜急行「品川駅」下車、徒歩約18分)
参加費:一般参加者1,000円(発表者2,000円)/ 懇親会3,000円

主旨:
OECDによる移民増加率の発表では日本は世界で第4位となり、実質的な移民大国となっている実体が明らかになっている。多言語社会の到来が喧伝されて久しい中で、個人、コミュニティ、政府などの多様なレベルにおける、多言語社会の言語問題、そして言語問題に対する人々の営みについて、隣接諸領域の研究者のあいだで共有していくこともまた喫緊の課題であろう。本シンポジウムは、以上のような問題意識のもと、広く学際的交流を求める研究者たちの饗宴としたい。

プログラム:
10:00-10:10 開会の辞
10:10-11:10 研究発表(セッション1、2)
11:10-12:25 基調講演
12:25-13:55 ランチ
13:55-15:25 研究発表(セッション3、4)
15:25-15:40 コーヒーブレイク
15:40-17:40 研究発表(セッション5、6)
17:40-17:55 全体討議
17:55-18:00 閉会の辞
18:00 懇親会(4号館地下1階 コメドール)

主催:言語管理研究会

基調講演:
講演題目:The National Census and Multilingualism in Ireland and Scotland
講演者:John C. Maher(国際基督教大学)
司会:サウクエン・ファン(神田外語大学)

研究発表:
<セッション1> 10:10-11:10[1203教室]
司会:菊地浩平(筑波技術大学)
10:10-10:40
ラジオニセコの言語管理:外国人定住者・期間雇用労働者・外国人観光客の増加を背景に
加藤好崇(東海大学)
10:40-11:10
EPA看護師候補生受け入れ病院の職場における問題点と今後の展望
田村瑠美(東海大学大学院生)

<セッション2> 10:10-11:10[1204教室]
司会:大場美和子(昭和女子大学)
10:10-10:40
多文化共生のための書き言葉使用の組織的管理
金子信子(筑波大学)
10:40-11:10
外国人居住者の言語環境とリテラシー問題:日本と韓国の外国人集住地地域の事例分析を中心に
高民定(千葉大学)

<セッション3> 13:55-14:55[1203教室]
司会:栁田直美(一橋大学)
13:55-14:25
ア日接触場面における「依頼―断り」の発話行為に関する研究:断りの発話行為を中心に
フルード ムハンマド(東海大学大学院生)
14:25-14:55
日本語母語話者との接触場面で見られるペルシア語母語話者の儀礼的行動
アキバリ・フーリエ(千葉大学)

<セッション4> 13:55-15:25[1204教室]
司会:竹内明弘(国際大学)
13:55-14:25
プロセス研究としての言語管理の視点:済州島在住外国人花嫁の調査から
サウクエン・ファン(神田外語大学)
14:25-14:55
豪州在住の日本人の言語管理とアイデンティティ:日英両言語の自己評価の語りを通してみえるもの
倉田尚美(モナシュ大学)
14:55-15:25
移動する人々の習慣化された言語管理の語りはどのような多言語社会の言語問題を語っているか
村岡英裕(千葉大学)

<セッション5> 15:40-17:40[1203教室]
司会:リサ・フェアブラザー(上智大学)
15:40-16:10
Language problems faced by Japanese working in the multilingual society of Singapore: A Language Management Approach
Jason Fan (Graduate student, Sophia University)
16:10-16:40
国フェスの言語使用:象徴・伝達・媒介機能の混淆
猿橋順子(青山学院大学)
16:40-17:10
演劇にみる接触場面のモデル:ドイツ・ポーランド国境地域の多言語劇の事例から
木村護郎クリストフ(上智大学)
17:10-17:40
遂行的アイデンティティ構築の原則:ディスコースにおけるアイデンティティからの発展を目指して
ミラー成三(千葉大学大学院生)

<セッション6> 15:40-17:40[1204教室]
司会:中山由佳(早稲田大学)
15:40-16:10
Self, Other and In-between: Narratives from a Multicultural Classroom Community of an Intercultural Communication Course in a Japanese University
Albert R. Zhou (Musashino University)
16:10-16:40
外国人生徒のポジショニングからみる多言語話者としてのアイデンティティ
孫美那(千葉大学大学院生)
16:40-17:10
「やさしい日本語」から「わかりあえる日本語」へ:クルド人住民の接触場面形成の可能性と日本語教育が果たす役割
片山奈緒美(筑波大学大学院生)
17:10-17:40
EPA介護福祉士候補者にとって必要な言葉とは:言葉遊び(language play)を通して見えること
藤原京佳(摂南大学)

2018年度 言語管理研究会「言語教育と言語管理」分科会
日時:2018年9月1日(土)14:00-16:00
場所:東海大学高輪校舎 1201教室

テーマ:「技能実習生を取り巻く接触場面―日本人のインターアクション能力の向上を視野に入れて―」
分科会の趣旨: 平成30年6月15日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2018」には、外国人材の受入方針が明確に打ち出されており、これまで以上に多様で複雑な接触場面生成を予測させるものとなっている。
平成29年度末の在留外国人数は256万1,848人であったが、うち技能実習生は27万4,233人と全体の10%以上となっており、今後も一層増加する実習生を取り巻く接触場面が、日本の共生を考えていく上でも重要な研究課題であることは言を俟たない。
本分科会ではこの実習生を含む接触場面において、参加者(ホスト側も含む)に必要とされるインターアクション能力とは何か、またその教育について3名の話題提供者を中心に議論を深めていきたい。

プログラム:
14:00-14:05 開会の挨拶
司会 加藤好崇(東海大学)

14:10-14:45 話題提供1
「『外国人技能実習制度』とその下で来日する人々の仕事と生活―インタビューデータより―」
上田潤子氏(早稲田大学日本語教育研究センター)
要旨: 「外国人技能実習制度」の概要を紹介した後、インタビューデータから見えた技能実習生の仕事と生活それぞれの場面におけるインターアクションについて考察する。

14:45-15:15 話題提供2
「技能実習生の『生活者』としての接触場面とインターアクション能力を考える―授業記録の振り返りを通して―」
福村真紀子氏(早稲田大学大学院博士後期課程)
要旨: 本発表では、技能実習生に対して行った日本語授業での様々な活動を振り返り、かれらを「生活者」として捉える視点の重要性を示しながら接触場面とその場面で求められるインターアクション能力について考察し、今後彼らに対してどのような日本語教育を目指すのかを議論する。

15:15-15:30 話題提供3
「技能実習生と日本人のインターアクション能力向上に向けて―日本語教育ができること―」
中野玲子氏(早稲田大学日本語教育研究センター)
要旨: 前2つの発表を受け、技能実習生の職場と生活の場に必要なインターアクション能力を養成するために日本語教育ができることを考察する。また、ジャパンリテラシーは技能実習生のみに必要な能力なのかについてあわせ議論していく。

15:30-16:00 ディスカッション
司会  加藤好崇