研究会2004/2008

これまでの定例研究会(2004.9~2008.8)

第16回定例研究会「多言語話者の言語管理(その8): 多言語話者の言語権と言語管理」

今回は、多言語話者の言語権と言語管理について考えます。まず、話題提供として、イタリア・南チロルの例を中心に、社会レベルで、また個人レベルで言語権がどのように具現化しているかを取り上げます。また、言語権をめぐる問題を捉える一つの方法として、言語管理の観点からどのようにアプローチできるかを検討します。それにより、日本におけるマイノリティや定住外国人をはじめとする多言語使用者の言語権や言語政策、言語管理を考えるヒントを得たいと思います。
開催日: 2008年6月21日  場所: 千葉大学
話題提供者: 山川 和彦(麗澤大学)
要旨: イタリア・南チロルに居住するドイツ語集団は、イタリアへの併合後、地域的な自治権獲得の歴史を歩んできた。そしてその根底には、母語であるドイツ語を使用する権利が含まれている。一方、少数集団を取り巻くヨーロッパ的な枠組みが変容する中で、南チロルにおいても自治法が改正され、政治的な環境も変化しつつある。今回の報告では、具体的な言語関連の諸規定を主として取り上げ、言語生活に関する統計資料、社会的変化にも言及しながら、具体的な行政区画の中で、言語権がどのように具現化しているのか考察してみたい。
コメンテータ: 
木村護郎クリストフ(上智大学)
第15回定例研究会「多言語話者の言語管理(その7): ヨーロッパにおける多言語主義と多言語使用者の言語管理」

開催日: 2008年5月31日  場所: 神田外語大学
話題提供者:
• サウクエン・ファン(神田外語大学)
• 村岡英裕(千葉大学)
要旨:
• ヨーロッパにおける多言語使用者・多言語主義に関する研究動向
• ワークショップの報告

ワークショップの概要:
Language Planning, Language Policy and Management: From Micro to Macro and vice versa
個人発表の概要:
Language planning or language management: in the case of multi-language users in Japan (Sau Kuen Fan and Hidehiro Muraoka)

第14回定例研究会「多言語話者の言語管理(その6): 多言語使用者の言語管理とパワー/権力」
開催日: 2008年1月26日  場所: 上智大学
話題提供者:
• 「多言語使用者のインターアクション管理とパワーについて」リサ フェアブラザー(上智大学)
• 「イデオロギーと権力作用について」木村護郎クリストフ(上智大学)

第13回定例研究会「多言語話者の言語管理(その5)」
開催日: 2007年12月8日  場所: 桜美林大学
発表者:
• 「中朝バイリンガルの日本語学習ー言語学習と言語使用意識を中心にー」
金 英実(桜美林大学大学院 博士課程)
本発表では、まず調査協力者(中国朝鮮族)がなぜ中朝バイリンガルに育ったのか、その背景について中国の民族と言語、朝鮮族に対する中国の民族政策および現状を中心に紹介する。次に、中朝バイリンガルの多言語学習意識、多言語使用意識を中心に話題提供をする。話題提供で扱うデータは、主として中国と日本国内で日本語を学び、現在学業を終え、日本の企業に就職している日本語使用者を対象に調査したものである。今回は「どんな外国語でも2年でできちゃう」、「僕は中国、韓国、日本を合わせた面積を持っている」の2例を挙げる。最後にデータから見られた調査協力者の言語学習意識、言語使用意識および多言語話者に育つための諸要因に関して、参加者のみなさんにご意見をいただきたい。
• 「東アジア就学生の教室外における日本語使用」
イン 明実(桜美林大学大学院 日本語教育専修修士課程)
話題提供として、2007年に東アジア就学生に実施した半構造化インタビューデータをもとに、多言語の背景と教室外における日本語使用の実態を提示する。調査協力者は、進学の目的で、日本語学校で日本語を勉強している中国人・韓国人・台湾人就学生各2名ずつ(計6名)である。調査は6名の調査協力者に、1月と8月の2回(計12回)に分けてインタビュー調査を行った。話題提供の順序は、まず、本研究における「就学生」の定義に触れ、次に、本発表の概要、多言語話者(調査協力者6名中2名)の背景を紹介する。最後に、6名中2名の教室外における日本語使用状況・意識について、又アンケート調査の結果の一部について、分析を行う。本研究のテーマについて、参加者のみなさんとの活発な討論ができたらうれしい。
• 「短期滞日のパキスタン人ー多言語の背景と言語学習ー」
池森久美子(桜美林大学大学院 日本語教育専修修士課程)
今回の発表は、今年8月に実施した第1回パキスタン現地調査での観察と調査データをもとに、多言語の背景と言語学習の実態を提示する。本研究の目的は、文字に頼らないパキスタン人日本語学習者の日本語習得の要因を探ることにある。調査協力者は、就労目的で在日した経験のあるパキスタン人16名で、調査場所は調査協力者の出身地であるパキスタン、パンジャブ州東北部の村である。調査は個別調査の他に、同村にある政府立小学校、アカデミーと呼ばれる私塾等で聞き取り調査を行った。今回は話題提供として、調査協力者はもともと聴覚に優れた多言語話者であること、そのことは日本語との接触時に、「仕事の日本語は1,2回聞いて覚えた」という調査結果にみられること、しかし、一方で言語不安を抱えているという点をあげたい。これらの話題を本国における多言語の背景と言語学習という観点からお話したいと思う。

第12回定例研究会「多言語話者の言語管理(その4): その多様な管理をめぐって」
開催日: 2007年7月14日  場所: 神田外語大学
話題提供者:
• 「多言語管理と複言語管理:EUでの取り組みから見た日本語教育への応用」宮崎里司(早稲田大学)
• 「理念としての「複言語主義」とその問題」福島青史(早稲田大学大学院博士後期課程)
• 「多言語使用者の言語管理からの示唆」村岡英裕(千葉大学)

第11回定例研究会「多言語話者の言語管理(その3): 多言語使用者の言語管理の分析に向けて」
開催日: 2007年6月23日  場所: 千葉大学
話題提供者:
• 「多言語使用者の接触場面研究と言語管理を捉えなおす」高民定(千葉大学)
• 「多言語使用者の言語管理を考えるー多言語社会の言語選択の例からー」石田由美子(桜美林大学)

第10回定例研究会「多言語話者の言語管理(その2): 日本における多言語使用者と彼らの言語意識」
開催日: 2006年12月16日  場所: 神田外語大学
話題提供者:
• ラビンダー・マリク(IES全米大学連盟東京留学センター代表、浦安在住外国人会長)
• アリス・リー(神田外語大学、元Director of Programs for Trans-Pacific Exchange at Stanford University)
• 中川康弘(神田外語大学留学生別科)
コメンテーター:
• サウクエン・ファン(神田外国語大学)

第9回定例研究会「多言語話者の言語管理(その1): 母語話者の管理・非母語話者の管理の問題点
開催日: 2006年11月16日  場所: 千葉大学
話題提供者:
• 「接触場面勧誘談話における日本語母語話者の管理」武田加奈子(千葉大学大学院)
• 「中国人日本語話者の会話管理ー話順交替時のポーズをめぐって」村岡英裕(千葉大学)

第8回定例研究会「接触場面研究のあらたな実証研究の展開」
開催日: 2006年6月24日  場所: 早稲田大学
発表者:
• 「テレビ会議システムを介した遠隔チュートリアルの言語管理」尹智鉉(早稲田大学大学院)
• 「アイカメラによる読解プロセスの検証」中野玲子(早稲田大学大学院)

パネルセッション:「言語管理と言語政策:マクロレベルの管理プロセスからの考察」
• 宮崎里司(早稲田大学)
• 宮副ウォン裕子(桜美林大学)
• 木村護郎クリストフ(上智大学)
• 石田由美子(フィリピンのトリニティ大学大学院日本研究センター)

第7回定例研究会「研究方法としての言語管理理論と第2言語習得との接点を考える」
開催日: 2005年12月17日  場所: 神田外語大学
話題提供者:
• 「日本語学習者の読解プロセス:ストラテジー連鎖の視点から」菊池民子(神田外語大学)
• 「L2書き手の作文産出プロセス:習得研究の成果から」西菜穂子(神田外語大学大学院)

コメンテーター:
• 「言語管理理論から見る第2言語の理解と産出プロセス」サウクエン・ファン(神田外語大学)

第6回定例研究会
開催日: 2005年10月15日  場所: 千葉大学
話題提供者:
• Self-imposed versas institutionally-imposed normes and Language Management accounts
• Tamah Sherman(チェコ・カレル大学博士課程)

第5回定例研究会
開催日: 2005年9月10日  場所: 早稲田大学
話題提供者:
• 「日本語レベルが異なる学習者間のインターアクションにおける調整行動ー総合活動型活動を通してー」 林逸菁(早稲田大学大学院)
• 「年少者の学習環境における外国人保護者の役割」中野真規子(早稲田大学大学院)
• 「早稲田の言語管理理論研究:批判とさらなる発展に向けて」宮崎里司(早稲田大学)

第4回定例研究会「接触場面研究の諸相とその意義について」
開催日: 2005年7月16日  場所: 上智大学
話題提供者:
• 「接触場面研究の諸相とその意義ー日本語教育の観点からー」 伊集院郁子(東京大学大学院)
• 「接触場面研究の課題についてー言語問題の類型との関わりからー」 村岡英裕(千葉大学)

第3回定例研究会「言語管理理論における規範について(その2)」
開催日: 2005年6月4日  場所: 千葉大学
話題提供者:
• 「内在化された知識を規範とする日本語アクセントの無意識の留意脳波測定実験による調査(中間報告)」 山田伸子(茨城大学)
• 「文法能力に関する規範についてー接触場面の受け身の使用を中心にー」高民定(千葉大学)

第2回定例研究会「言語管理理論における規範について」
開催日: 2004年12月18日  場所: 神田外語大学

「接触場面における基底規範の問題について」
話題提供者:
• サウクエン・ファン(神田外語大学)
• 加藤好崇(東海大学)

第1回定例研究会「言語管理研究の概観」
開催日: 2004年9月30日  場所: 千葉大学
話題提供者:
• 1970年代 大場美和子(千葉大学大学院社会文化科学研究科
• 1980年代 村岡英裕(千葉大学)
• 1990年代 金子信子(千葉大学大学院社会文化科学研究科)

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